開発中
水素液化機向け
磁気冷凍用磁性球
概要
水素社会実現に向け、水素液化機用磁気冷凍機に搭載されるEr-Co系磁性球を開発しています。
開発概要
国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)と連携して磁気冷凍用磁性球の開発を行っています。
(プロジェクト名:JST未来社会創造事業・革新的水素液化技術 磁気冷凍技術による革新的水素液化システムの開発)
- 水素キャリアの比較
液化水素は水素キャリアの中で最も有望視されているもののひとつです。
項目 | 輸送効率 | 水素取出しに かかるエネルギー |
取扱い温度 | 経済性 *2030年目標 |
|
---|---|---|---|---|---|
水素密度 | 水素含有量 | ||||
液化水素 | 70.8% | 100kg-H2/m3 | 0.90kJ/mol-H2 | -253℃ | 30円/Nm3 (*) |
MCH | 47.3% | 6.16kg-H2/m3 | 67.5kJ/mol-H2 | -95~100℃ | 50円/Nm3 |
アンモニア | 121% | 17.8kg-H2/m3 | 30.6kJ/mol-H2 | -34℃ | 48円/Nm3 |
圧縮水素 (350気圧) |
23.2% | 100kg-H2/m3 | - | 常温 | 30円/Nm3 (*) |
参考:電力中央研究所報告書(2018)、国際環境経済研究所報告書(2020)
磁性球の用途

Er-Co系磁性球について

- 水素液化温度(-253℃)での磁場変化で水素の液化に適した大きなエントロピー変化(ΔS)を有します。
- Alや、Fe、Niを添加することで、温度に対するエントロピー変化(ΔS)の極大値を調整することが可能です。
当社のコア技術の応用
当社が保有する以下の技術により、磁性球の組成・粒度分布・粒子形状の制御が可能です。
-
組織・組成制御
- 金属・合金材料の制御
-
表面制御
- 成膜・めっき
- 表面処理
-
粉体制御
- 粉体製造
- 粉体の取扱い
-
高純度化
- 溶解
-
分析・評価・解析
- 無機・有機分析
- 表面分析・構造分析
-
分離・抽出・精製
- リサイクル